柿川夜桜閑話 58 花に酒
昨夜ほどよく酔い春雨のなか
静かに夜桜見物。
翌日(あす)しらぬ身の楽しみや花に酒 井上井月
たぶん井上井月(1822-1887)は、散り始めの桜を見て
明日どうなるかわからない現実を受け止めて
とらわれない生き方(漂泊の人生)で
この今を楽しむということを思っただろう。
その漂泊の人生で健康を害し終止符が打たれた。
翌日(あす)しらぬ身は詩人の条件であった。
花は桜、酒はほろ酔い、夜の雨。
ご覧いただきありがとうございます。 新潟県 長岡市 わかさ 鍼灸 整骨院 はり きゅう koukichi-wakasa.com