柿川夜桜閑話 29 金仏堂(山田)奇譚 1
散策しながら思いついたこと神社仏閣篇第4話。
現在の長生橋の東詰に金仏堂がある。
上田町のお寺が境内に安置するために
仏像の鋳造を発願しました。
仏像は、富山の高岡で作られました。
金色に輝く高さ2m弱幅1m弱重さ750kgの阿彌陀佛(以下金仏さま)です。
当時草生津に船着き場がありました。
そこから荷揚げし荷車で上田町まで運ぼうとした時
車が動かなくなりました。
道路脇に一旦降ろすとどうにもこうにも動きません。
金仏さまは西の方を向いてじっと座っておられます。
お姿を拝もうと老若男女集まりました。
周りに市が立ち船着き場も含め界隈は栄えました。
明治以来長生橋は、幾度となく洪水で架け直されてきました。
現在の橋は、昭和17年です。やっと安全に通行できるようになりました。
それから3年後の昭和20年8月1日長岡空襲で金仏さまは焼失しました。
160有余年に渡り、渡し場から現在の長生橋にいたるまでをご覧になっておいででした。
以来金仏さまは、長岡の夜空に五色の糸を放ち金色の光を
を照らすようになりました。
阿弥陀仏
インドでは、「ナマステー」と挨拶します。この「ナマス」と「ナモ」とは同じ語源で、そこには「尊敬する」「尊ぶ」という意味があります。「テー」は「あなた」、ナマステーは、「私はあなたを尊びます」という意味です。
同じようにナモアミダブツは、「私はアミダという仏さまを尊びます(アミダ仏に帰依します)」という意味なのです。
さて、アミダとは仏さまの名ですが、名はそのまま、仏さまのはたらき、力の大きさをあらわします。
アミダという言葉は、「ア・ミダ」と分けることができます。アは否定の言葉「~でない」という意味、英語のアンやノンにあたります。
ミダの語源は「ミター」、これが西洋ではメーターとなったようです。電気やスピードのメーター、長さの単位のメーター。「メーター」は「はかり」です。ア・ミダとは「はかることができない」という意味で、中国では「無量」と漢字があてられました。
では、何がはかれないのでしょうか。中国に伝わる途中、阿弥陀に続く二つの言葉が省略されました。その言葉とは「光」そして「いのち(時間、寿命)」です。はかりしれない光、はかりしれないいのち。阿弥陀仏とは、無限の光、いのちのはたらきを備えた仏さまなのです。
南無阿弥陀仏とは、「私は、はかりしれない光といのちの仏さまを尊びます」という意味となります。
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