鍼灸師のお仕事 22
桂枝去桂加茯苓白朮湯証
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昨日の研修では、五苓散は太陽であったが、桂枝去桂加茯苓白朮湯
では陽明となった。元々胃腸がよわいのだろう。
桂枝加芍薬湯よりは虚熱は少ない。
したがってみぞおちは詰まり小便は少ない。
症例
10年まえからの頭痛
頭痛 肩こり 目眩 疲れやすい ふらつき 不眠 手足がだるい
小便不利
脈沈弦沈み気味で熱の程度は少ないが腹部に動悸がある。
治療
脾の津液を補い、胃内の水を血管に入れとともに、陽明経の熱を収める
。
本治法で補法中心にやってみたがあまり効果はなかった。
背部に置鍼してみたら、変化しない。
脈を見直すと浮いて来ている。
陽明経に輸写してみた。深めの和法でも良いのだろう。
深めに補い鍼口を閉じる。
抜く時は天地人の3段階で行った。
首肩が特に後頸部が楽になり、だるさが取れ、体が温まってきたという。
帰った後小便が大量に出たとのこと。頭痛は軽くなった。
同様の治療を2ヶ月くらいで頭痛や眩暈などの症状は治って再発しなく
なった。
講義の中で以前の患者さんを思い出しながら話をすることが多い。
失敗談も含めて楽しい出来事となっている。
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