柿川夜桜閑話 10 和訓黄帝内経太素経雑感

柿川夜桜閑話 10 和訓黄帝内経太素経雑感

和訓黄帝内経太素経は、小寺先生の高弟椿野先生が刊行されました。
鍼灸学校に入った頃に小寺先生から古典鍼灸の手ほどきを受けました。今でも最も崇敬している師匠です。旧華族のご出自で漢学の素養と洒脱なユーモアに富み、宴席では小鼓を打ち、朝食の際は宮中の作法で紅茶を愉しんでおられました。

小寺先生は、湯液は荒木朴庵先生に鍼灸は井上恵理先生に学ばれ、古典医学を究理し、後進の育成に務められ関西を中心に活躍されておられました。その門での塾頭に当たられるのが椿野先生であり、門のテキストが和訓でした。すべて手書きで原文に返り点が付き、細かい字で大和言葉で読みがなが付けられており、整然と文字が配列されており宝石箱のような観がありました。椿野先生の構造式に整理したテキスト解析の和訓は美しかったです。音読するだけで大体の意味が分かる仕掛けで、いつのまにか江戸時代の古典医学解説書も読めるようになりました。特に文法や辞書を引く手間もないので、夢中になって学校の授業中も分冊にして読んでいました。改めて両先生には感謝する次第です。

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仁和寺へ行って太素経を見学にいったことがあります。
仁和寺に伝わる太素経
小寺先生 和訓黄帝内経素問霊枢

ご覧いただきありがとうございます。 新潟県 長岡市  わかさ 鍼灸 整骨院 はり きゅう koukichi-wakasa.com

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