柿川夜桜閑話 51 雪しか異聞
長岡の2月は、美松の39セールと雪しか祭り。今日は雪も30cm以上積り今年一番の大雪。春の雪は消えが早いので水がかかるようにして雪消しという感じ。締まる前にこまめに消す。朝早くから雪を散らす。なぜか中高年が多い。
さて雪しかというのは、製氷に技術が発達する前の昭和30年以前ではないかと思うが雪の山にムシロを敷いて夏ぐらいまで雪を利用したそうである。
明治創業の魚屋さんのご主人によると。
雪しかから雪をリアカーで引いて冷蔵したそうである。初めは宮原の公園にあったが蒼紫神社の方までいったそうで」ある。魚の採れない長岡では魚屋さんたちはほとんどそうしていた。
別の方の話では、お盆のご馳走に生ニシンを食べた記憶があるとのことでこれも雪しかの雪による冷蔵のおかげだろう。
雪の山は、この2月につくっただろう。軽くて湿気が少ない。何回かに分けて寒暖の差と締り具合を見ながら積み上げっていったと思う。知恵のいることである。
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