芽吹きの季節である春は気候も穏やかで過ごしやすく感じますが、進学、入社、引っ越しなど新しい環境が増える時期でもあります。そのため、人は環境変化のストレスを受けることが多くなります。
こうした環境の変化により感じるストレスにより体内を流れる「気」は停滞しやすくなります。それによって気分の落ち込みやイライラ、おなかの張り、肩こりが起きやすくなります。
また、春は中医学的な内臓分類である「五臓」の一つ、「肝」に負担がかかりやすい季節であると考えられています(図)。
肝には気や血(体内を流れるエネルギーや血液)を巡らせるという働きがあるため、「環境変化によるストレス」と「肝の働きの低下」という二つの要因により前述の症状に加え、春特有の失調として目の不調(ぼやけ、かすみ、眼精疲労)や筋肉のこわばりなどが出る、と中医学では考えます。また、肝は「怒」の感情を支配すると中医学では考えており、肝の失調により怒りやすくなったり、怒りが溜まりやすくなったりすることにも注意が必要です。
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