妊娠期間の数え方
受精後胎齢と月経後胎齢の二つの数え方がある。前者は発生学で用いられ、後者は臨床産科で用いられる。
受精後胎齢
受精初日を1日目として、満日数、満週数であらわす。
月経後胎齢
最終月経初日を1日目として、満日数または満週数で表す。
両者の関係は「受精後胎齢 = 月経後胎齢 – 2週」で表せる。
日本やアメリカでは一般に最終月経の第一日目を妊娠0週0日とする月経後胎齢で妊娠期間を計り、40週0日を標準的な妊娠期間として出産予定日を導出している。ただし最終月経を起点とするこの数え方では、同じ週数でも各人の月経周期の長さ(最終月経から排卵までに要す日数)によって妊娠の経過にばらつきが出る可能性があるため、現代の医学の下では妊婦健診における胎児の発育度合いから逆算しておよそ受精日=2週0日となるように微修正を加えることも多い。産科学では4週(28日)を1ヶ月と扱い、最終月経から母体を「1ヶ月」「2ヶ月」と数えでの月数で表現する(満でないことに注意。すなわち妊娠0ヶ月は存在せず最終月経開始日はすでに妊娠1ヶ月であり、月経予定日(4週0日相当)を過ぎても次の月経が来ないことに気づき検査を行った時点で妊娠2ヶ月である)。
なお、フランスでは臨床産科においても受精後胎齢が使われており、推定された受精日から何週、または何ヶ月たったかで妊娠期間を表している。 日本でもかつては受精後胎齢を用いて、受胎から出産までを俗に「十月十日(とつきとおか)」と言い習わしてきた。
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