柿川夜桜閑話 62 卯月爛漫候
加賀千代女(1703 – 1775)の卯月を読んだ句があります。
日はながし 卯月の空も きのふけふ 加賀千代女
卯月は夏の季語ですので、今ぐらいか夏至にかけてがぴったりです。
卯月になり日が長くなってきた。空も昨日今日とで変わってきているように見える。
人間も動植物も、生まれだんだん成長する時期です。
陽気が盛んになり一日一日が変化していきます。
桜が散って名残を惜しみつつ、生きとし生けるものが芽生え、万物は生き生きと栄える時期です。
陰から転じて陽に向かうことを日はながしと構造表現し、天地間の交流を卯の空と空間表現し、そこで万物が生長する様子を昨日今日と時間表現しました。
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