柿川夜桜閑話 65 千手界隈花あやめ道
観音さまの牡丹が終わりツツジも盛りを過ぎようとしています。
柿川端から千手三叉路にかけてはあやめの時期となりました。咲いては終わり、また別のところで咲くといったあちらこちで楽しませていただいております。
あやめや菖蒲、かきつばたの区別はわかりませんが、自分としては、あやめは初夏の朝。菖蒲は五月雨。かきつばたは五月晴れ。こんな感じに勝手に名前を変えてます。
という訳で・・・
朝風に帷子(かたひら)軽し花あやめ 露沾ろせん(1655―1733)
拙訳
帷子(かたひら)は、夏に着るひとえの着物のことです。
風薫る五月の爽やかな朝、涼しい薄手の着物で気持ちも軽やかであやめの花もほのかにゆらめいている。
軽しという言葉に、時空的・質量的・心理的・身体的に重ねて、最後に花あやめとイニシエーションしています。
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