夏から秋への移り変わり 気象学と人体

夏から秋への移り変わり 気象学と人体

気象学は、自然界の移り変わりを扱う分野である。気象の原動力となっているのは、地球から受ける太陽の熱量の違いによる南北の温度差である。

日本を取り巻く、4つの気団、つまり乾燥した大陸性気団(南からの温暖な揚子江気団と北からの寒涼性のシベリア気団)、湿潤した海洋性気団(南からの温暖な小笠原気団、北からの寒涼性のシベリア気団)の中で、夏に力を有していた小笠原気団は、秋になるにしたがい影響力を失う。それは南方からの熱量の供給が弱まるためである。

盆を過ぎると、焼けるような日差しとべっとりと身体にまとわりつくような湿気は去り始め、しとしと雨と共に冷涼な空気が流れ込んでくる。これは北から、寒涼で、乾燥したオホーツク海気団が力を有して、日本を覆い始めるためである。オホーツク海気団と小笠原気団は日本上空でせめぎあい、押し合いへし合う。徐々にオホーツク海気団が小笠原気団を追いやる形となる。この時期を処暑という。夏の熱、湿が終わりを告げるのである。

中国のことわざには、『一場秋雨一場涼』(秋雨ごとに寒くなる)というものがある。

このように、秋雨を繰り返しながら、夏の暑気が段階的に去っていく様子は、前述の熱中症に用いる漢方薬である白虎加人参湯(びゃっこかにんじんとう)の薬効の説明に比喩的に用いられている。つまり、夏の暑気を冷涼な空気と秋雨により大気を冷やしていくように、白虎加人参湯は人体にこもった熱邪を冷却していくのである。その主な生薬は石膏という、自然界の鉱物である。

ご覧いただきありがとうございます。 新潟県 長岡市  わかさ 鍼灸 整骨院 はり きゅう koukichi-wakasa.com

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